小川町の西部 東秩父の山並みが美しい槻川のほとりに土地を求めました。
川風を感じるオーガニックな暮らしの始まりです。
外観も至ってシンプル
ドローンで見ても切妻屋根のシンプルさがよくわかります。
黒いパネルは太陽光パネルです。
できるだけエネルギーは自前で賄います。
川風で夏も暑さは和らぎます、町と山の中間、夏も日が沈めば過ごしやすくなります。
断熱性能を高め、機械設備に極力頼らないパッシブなつくりです。
昔から住まいはその土地土地でより快適に過ごすことを考えてつくられてきました。
古い集落の古い建物をよく見ると、同じ向き同じ屋根型の家が多いのに気が付きます。
エアコンや設備に頼ることが無かった時代、冬のお日さまと夏の風を十分に取り込める工夫がされてきました。
設備に頼る家のつくりが普及されたおかげで、お日さまを入れる工夫、遮る工夫,風を呼び込む工夫が忘れられています。
エアコンや暖房器具は無くてはならない設備ですが昔ながらの工夫に間違いはないのです。
そこにはほんの僅かかもしれませんが自然の快適さがあります。
暮らしに中でそこが感じられる住まいにしたいと考えていますし、それがあると少し得した感じにもなると思うのです。
パッシブハウスとスマートハウス・薄味な暮らし コラムへ行きます。
建物の軸を東西に据える。
東西に抜ける川風を享受し、西の眺望を日常に取り込む目的で建物の軸は東西にとりました。
夏の西日対策として下野を出し、深いの軒先を確保しました。
また2階は西日を遮るため屋根を十分に低く構え、少しでも西日を遮る目的とと眺望を得る目的のバランスを取りました。
お日さまがよくあたる西屋根には太陽光パネルを設置し、自給できる程度のエネルギーを賄います。
屋根について思うこと コラムへ行きます。
西日を遮る工夫としての屋根高さと書きましたが、建物のプロポーションとしても低くしたかったという理由もあります。
天井や屋根は高ければいいということではなく、バランスと機能性なのだと考えています。
美しく見える、ほっと落ち着く縦横のバランスは確かに存在します。
建物の外周部はしっかりと断熱をする関係で柱や梁は見えてきませんが、内部の主要な構造材は隠すことなく見えてきます。
構造が見えるということはつくり手も丁寧でなくてはなりません。
特別な材では無く、普通にある当たり前の材でも丁寧に扱うことで空間にある種の緊張感が生まれます。
少しだけ背筋がスーと伸びるようなそんな気がする住まいをつくりたいなと考えています。
シンプルにする理由 コラムに行きます。
外部に面する壁や天井はしっかり断熱材のセルロースを充填するため構造材は見えませんが、室内ではほとんどが見えてきます。
構造が見えることで私は安心感を覚えます。
この柱が梁を支え梁が束を支え屋根を支えている、家のつくりが見えることで隠しようのないつくりが安心感なのだと考えています。
また特別な材料ではなくても見えるということは、おのずとつくり手も丁寧になります。
丁寧に慎重に組み上げられた空間はそれだけですーと少し背筋がののびるような緊張感を伝えてきます。
さらに素材も限定し、シンプルにすることで素材感がより際立ちます。
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