鴻巣市本町周辺は昔からの街道筋にあり、静かな住宅地です。
土地から探し始め、たくさんの候補地を見てまいりました。
苦労のかいがあり、公園に隣接したこの土地に巡り合うことができました。
公園の隣という立地を活かしながら、夏は風が抜け、冬は熱を逃がさないそんな住まいができました。
外壁は左官仕上げの塗り壁です。ざっくりと質感が出る仕上げとしています。
軒の出が少ない場所は汚れやすいのでガルバリウム鋼板で仕上がています。
全ての窓には庇を設け、夏の日差しや雨から住まいを守ります。
道路から玄関までのアプローチは大切です。
広いスペースが取れなくとも、人を迎いいれる入雰囲気はつくることができます。
帰ってきてほっと一息つける場所にしたいと考えています。
ほぼ全て素材をそのままに、着色もせずに使いました。
シンプルに心がけることで素材の良さが引き立つのではないかと考えています。
間取り的には玄関がリビングとつながりオープンになるのが特徴的です。
もちろんクローズすることもできますが、二階へと吹き抜けでつなげることで夏の暮らしやすさにつながる、空気を動かす仕組みです。
個室を広く取るよりも、みんなのスペースを大切にしたいと考えています。
開放的につくることで室内の空気も動き、快適に暮らせると考えています。
ホールの天井は勾配天井として北側に風を抜く小屋窓があります。
暮らし方は変わります。
将来的に二部屋になる可能性を考えて備えておけば今区切る必要は無いかもしれません。
天井の上の断熱材はセルロースを使い、厚さは20cmあります。さらに屋根面では通気層を厚く取り、屋根面天井面の過熱を防ぎます。
さいたまの夏は屋根から防ぐのが肝心です。
Face Book 福田義房
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