化学物質過敏症から逃れるのは確率の問題

無垢材も揮発成分有
無垢材も揮発成分有

 

 

 

 

 

桧皮剝き
桧皮剝き

化学物質過敏症になる可能性を減らすこと

 

 

 最近は大きく騒がれることが少なくなりましたがシックハウス症候群が社会問題になってから約20年がたちました。

シックハウスなんて関係ないよという方が多いのも承知していますが、住まいと健康は密接な関係にありますので改めて整理したいと思います。

 

 1960年台からの高度経済成長に伴い新たな化学物質が大量に製造されるようになり、私たちの生活のあらゆる部分に化学物質が入り込んできました。

住いに使われる部材にも当然たくさん使われるようになりました。その流れの中で住いのつくり方も変わり、隙間が多かった住まいのつくり方も改められ密閉度が高くなってきました。

 

 シックハウスの現況は建材に使われる化学物質が揮発し体内に取り込まれることから起こります。

使われている部位は多種多様で、合板の接着剤から、防腐剤、防カビ剤、殺虫剤などにも含まれます。

 

 接着剤などを使わない無垢材を使えばいいかというとそれもまた注意しなければいけないポイントがあります。

 

 たとえば無垢材でも海外の材料は長い船旅の最中に虫に食べられたり、カビが生えたりしないように、また日本の防疫基準をクリアーするように多くの薬剤によって守られています。

日本に入り製材されるから安全でしょうか、心配はなくなりません。

では外国から運んでこない国産材に限った家づくりならば完璧かというとそれも違います。

 

 信じがたい話ではありますが、木材から出る精油成分(ヒノキチオール)などにアレルギー反応を起こしてしまう人もいるのです。

 

 また木造の住まいとはいえ木材だけでできているわけではありません。

内装に使う材料にも防カビ剤や接着剤が沢山使われています。

キッチンや洗面化粧台、浴室なども石油由来の樹脂が多量に使われています。

シックハウスから完全に逃れることは不可能なのかもしれませんが確率を下げることはできます。

 

1:可能な範囲で合板類(接着剤)を減らす。

 

2:できるだけ国産材できれば近くの木を使う。

 

3:内装材にも気を付け防かび剤や接着剤を避ける

 

4:生活の中の化学物質をできるだけ減らす。

 

 化学物質を極力減らすことにより確率は下がり、シックハウスから遠い場所に行けると考えています。

 

 また、こうも考えられます。

全くなくすことが出来ないと考えれば、多少は許容する考えに立ち、エンジニアリングウッド(積層と接着剤により無垢材より強度を高めた集成材)なども否定するものではないと考えています。

 

 無垢材では足りない強度を補ったり、大断面の無垢材によるコストを抑えることも可能になり自由な空間が生まれるのであればそれもありなのだと考えます。

 

 出来るだけ減らすけれどゼロにはできないとしたら体に近い部分での使用は避け、確率を下げる。

 

 まだシックハウスが発症していないのであればそんな考えでいいのだと思います。

 

発症は住まいだけの問題ではありませんが住まいのつくり方で発症の確率を下げる工夫だできると考えています。


歩いて5分でこのロケーションです。

川の近くという不安は少しあるけれど、川と共に生きていきます。

 

東京都北区からの移住です。

ご主人は有機農業を学ぶために1年前から週末小川町生活をしています。

定年後の移住と考えてきましたが、昨今の働き方の変化で通勤に融通が利くようになり、計画よりも早く移り住むことになりました。

 

自然エネルギーを利用しながら自立循環型の住まいを目指します。

極力自然エネルギーを使いながらも快適性や利便性も向上させ、暮らしのエネルギー消費を抑えていきます。

自然エネルギーのポテンシャルと省エネ機器を注意深く組み合わせてまいります。

 


2025.4 基礎工事が始まりました。

配筋工事といいます。

後からは見えなくなってしまう工事です。

間違っていても基礎を壊さない限り治すことができない工事です。

なのでこの段階で慎重に検査を行います。

 上端の3本は上端主筋で13mm主に引張に耐えます。中央部はあまり応力が作用せず、鉄筋を整える程度で10mm1本、スラブ配筋としつ土間高さに13mmを1本、下端主筋に13mmを3本、立ち上がりは溶接しないのでフックを付けて上端主筋を抑えます。
木造基礎でフックをつけると梁巾が150程度なので精度良くしないと被りが不足することがあり、注意が必要です。
この鉄筋屋さんはわかっていて斜め方向にフックをつけています。
正しい加工方法です。

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