昭和7年の農家住宅です。
おじい様が子供のころ裏山にあった木を伐りつくったそうです。
大きな欅や桧が伐られ大勢の人が来てつくられた思い出がおありでした。
当時の原型は
玄関から奥に向かい土間で通り抜け裏には井戸があり水廻りでした。
現在の玄関の東は馬屋で馬が飼われ、玄関からの土間ともつながっていたそうです。
玄関の東側は完全田の字プランで8畳が4つに床の間や押入れがあり、南側には
幅4尺の縁側、2階は当時は養蚕に使われていたという典型的な農家住宅です。
その後80年の間には何度か手が入れられ、トイレの改修やキッチンの改修、内装の模様替えなどが行われてきました。
解体して新築という選択はこのご家族の場合ありませんでした。
すこしだけ暖かくなり、足腰に優しい作りになり、設備も使いやすくなれば住み続けたい。
猫と暮らすおおらかな農家さんです。