5・自然素材の住まいがエコなのではない  

自然素材の住宅=エコな暮らしに対する違和感

 

 

 自然素材をたくさん使った木造にしようと、コンクリート住宅にしようと、鉄骨、プレハブにしようと実は長い目で見ればCO2の排出量に大差はないのです。

 

 もちろん製造時のCO2排出量は圧倒的に地域材の木造が少ない。

コンクリートや鉄が製造時にCO2を大量に排出するのに比べ木自体は成長時に逆にCO2を吸収し固定化してくれます。

 

 プラスに対してマイナスの素材なのだからその差はすごく大きく、しかも地域材であれば輸送にかかるCO2も極端に少なくて済みます。

 

「長い目で見ればCO2の排出量に大差はない」

というのは「生活」の事であり、製造時のCO2の排出量など簡単に20年30年の「暮らし方」で逆転してしまうということなのです。

 

 どのような家に暮らそうとエコな暮らしとは家の素材や工法の前に、エネルギーをできるだけ使わない「暮らし方」が大切だということです。

 

 環境から見たときに自然素材の家に住んでいるからエコロジーなのだという言い方は少し違う、エコな暮らしはふんだんに自然素材を使うことではないのです。

 

エコな住まいのポイントは2

〇それはできるだけ省エネな建物にする。

〇使うエネルギーをできるだけ再生可能エネルギーにする。

 

 自然素材の家がエコなのではなく、エコな暮らし方に自然素材の家が相応しいということなのです。


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