2017.11~武蔵ワイナリープロジェクト始まりました。


3.01 薪ボイラーなど設置

調理の熱源は基本的に薪です。

これは薪ボイラーただいま設置調整中です。

 

背面に不燃板を張ったり、コントローラーを付けたり、着火用には灯油バーナーも使います。

消防的にも近くに消火器の設置が要件となります。

ほぼ設置完了後は性能試験です。

 

 


2.20 石張りなど

小川町から秩父にかけて多く分布する青石と言われる石をポーチ柱に貼っています。

昔からの施工方法で団子張りといいます。

若い石屋さんですがいい仕事をしていただいています。

実はこの石を使いたくて探したのですがなかなか無くて、採掘業者が廃業していたりしてもう新しくは切り出していないようです。

残念ですね地域の資源なのに。

 


2.15 和紙張りなど

天井はさすがに土壁は塗りません。和紙です。

当然小川町なので手漉きの和紙です。

 

 襖の太鼓張りのように下張りを入れています、下張りは無くても貼ることは問題ありませんが、どうしても手漉きの和紙の場合は下地が出てしまいます。

そこを気にするとコストが上がりますのでいつも悩みどころです。

ビニールクロスや、機械漉きの和紙であれば下張りが無くても綺麗に貼れて下地が出るようなこともありません、今後工夫していきたいです

 

 


2.10 自立型の街灯

エネルギーも自前のワイナリーなので駐車場の街灯も太陽光を昼間蓄電して夜間駐車場を照らします。

ポールは単管パイプとクランプ 蓄電池はクーラボックスに格納、エルガさんの手作りです。


1.16 断熱材のお話し

グレーな部分はリサイクルウール

天井仕上げは杉板21mmの上はプラスターボード12、その上はウール300mm

断熱のお話し。

グレーに見える部分は作業室と収蔵庫(大きなワインセラー)を隔てる室内壁の壁断熱で素材はリサイクルのウールです。厚みは150mmあります。

基礎のコンクリートもスタイロフォームの30mmを打ち込んでいます。

屋外の壁は外から行くと

1:ガルバリウム鋼板

2:通気層20mm(この通気層で加熱したガルバリウムの熱を少しでも排出します)

3:フェノールフォーム50mm(性能値の高い外張り断熱素材です)

4:リサイクルウール150mm

5:土壁75~90mm

 

屋根は

1:ガルバリウム鋼板

2:杉野地板15mm

3:通気層90mm

4:スタイロフォーム90mm

5:構造用合板24mm

6:小屋裏空間

7:リサイクルウール300mm

8:プラスターボード12.5mm

:杉板20mm

 

こんな仕様です。

 素材の組み合わせにも意味があり、気密は重視せず仕上げが土壁や板なのでそこを通過した水蒸気は壁内に入り結露せずに屋外に抜ける仕組みです。

断熱の役割はもちろん室内に熱を伝えないことですが、実際に伝えないということは不可能でどんな高性能な断熱材でも熱は伝えます。伝えないのは真空

断熱の考え方はできるだけ熱の伝わりを遅くすることにつきます。

 それには厚みがいるのです。

じわじわと外部の熱は断熱材を伝わりいずれは外部と内部の温度は平衡状態になります。

 断熱の壁が厚ければ、朝気温が上がりじわじわ熱が伝わりだしても室内に到達するには時間がかかります。午後2時ごろ最高気温になっても熱が伝わらなければ外気温は徐々に下がります。

 

 よく外断熱は断熱性能が高いともっともらしく語る方がいますが、外断熱とはせいぜい厚みは30mmから50mmそれ以上は施工上問題があり普通は使いません。

30mm程度の厚みではいくら素材として性能値が高くてもすぐに室内に熱は到達してしまいます。

というわけで断熱は厚みが肝心なのです。

 

 ワイナリーの収蔵庫は温度変化を嫌うということでできるだけ熱容量も大きく温度変化しにくい土壁を厚く施工しています。

熱容量が大きいとは暖まりにくく冷めにくいという素材の性質で瓦や土や石、コンクリートなどもそうです。

熱容量が大きいと熱は伝わりにくいのです。

古くからある土蔵はこの考え方で造られ、物を収蔵するための工夫は昔のほうが空調に頼れない分、素材の力によるところが大きかったのだと思います。

 


12.28 今年最後の現場

テラス工事のため南側の足場を取り外しました。

入り口側からはこんな感じで低い屋根でお出迎えという感じです。

 

土壁はだいぶ乾いてバリバリに割れています。

屋根は排煙周りの開口がまだ残っています。

1.8m持ち出した搬入口の庇

壁断熱ウール(リサイクルウール)の様子などです。

今日で現場は7日までお正月休みとなります。

 

みんなのおかげで事故も無く年を越せてよかったです。

 


12.21 太陽光パネルついた。

16.65KW

大容量です。

自家発電です。自分だけで使いますので売電はしません。

ワイン醸造の機械はすべて自家発電で賄う予定、天気の都合や夜間作業は東電さんから買います。

余剰電力はフォークリフトなどに蓄電します。

できるだけエネルギーを使わない工夫はいろいろあります。

 

例えばこのワイナリーは作業床に段差がありポンプで流さなくても搾汁したジュースは流れていきます。

より自然な形で成り立てばよいなと考えています。

 

土壁は下付けが終わり乾燥期間です、湿度が低いのはいいけれど温度も低いのでいまいち乾燥進まず。

 


12.12 土壁始まる。

土壁左官工事

屋根板金工事

 

土壁は重労働ですがやりがいのある仕事だと思います。

重たい

濡れる

冬は冷たいし大変ですが世界中どこに行ってもできる仕事ですね。

その土地の土を使い壁を仕上げることは砂漠地帯でもない限り世界共通です。

工夫次第でいろいろな表情を出すことができ、職人により壁の表情も違います。

若い左官屋さんです。

一緒に土壁仕事増やしていきたいです。

 

屋根も大変な仕事です。

冬は凍える

夏は灼熱

堅いし熱いし冷たいし

雨が降ると仕事にならない。

板金仕事は雨から建物を守るとても重要な仕事です。

雨のことをよく知らないといけません。

職人的な板金仕事も増やしていきたいです。

 


12.07 屋根下地完了と壁下地完了

屋根下地がほぼ終わり屋根は板金工事にかかっつています。

内部は泥壁の下地がほぼ終わり来週から泥壁を塗ります。

泥壁にする理由は熱容量が大きく、断熱材と組み合わせれば穏やかな室内環境が実現できると考えています。

また酵母も住み着きやすく、醸造には最適な素材ではないかと考えています。

冬場の泥仕事は凍る危険性があるので凍結防止対策が必要かもしれません。

 


2018.11.17 上棟しました。

上棟いたしました。

ここまで長かったな~という感じです。

 

さすがに建込だけで3日かかりました。

木材はすべて地域材の杉ヒノキです。

スパンを飛ばすのにトラスを使いました。

合理的でありながらも金物を見せないつくりをしていますので骨組みが美しいです。

 


2018.9.07 今週のワイナリー

今週のワイナリー

 

現場は基礎工事が進行中なのです。

着工後は雨が多く、台風もきたりでなかなか軌道に乗りませんが直着と進んでいます。

 

基礎は根切から型枠、鉄筋工事と進み、コンクリートを打設しますが高低差があるので何回かに分けてコンクリートを施工していきます。

敷地に高低差があるのでなかなか現場は大変です。

 

現場以外では電気設備・給排水設備の配管経路や工事のタイミングなど打ち合わせと、構造材加工の最終確認など今週は行いました。

 

打合せ場所は施工の杉田工務店さん(小川町)事務所です。

電気工事は小川町のエルガ

給排水はやはり小川町の後藤設備さんです。

 

 

 

 

 


2018.8.13 収穫

今年は梅雨が短く、雨も少なく高温だったせいで例年より2週間ぐらい収穫が早まりました。

ちょうどお盆時期に重なり大変です。

葡萄の出来はとても良いように感じます。収穫のタイミングは1週間ほどですべて収穫しないといけない足の速い葡萄です。

お手伝いを募集してみんなで収穫となりました。

私のほんの少しだけお手伝い。

 


2018.8.05 地鎮祭です。

大安吉日です。

地鎮祭が執り行われました。

いよいよ建築がスタートします。

 

造成工事は1か月ほど前からスタートしています。

車が上まで上がれるようになったので先ずは地盤調査から境界杭確認の上地縄を張ります。

境界杭も街中と違い見つからなかったり動いてしまっていたり、復元作業も一苦労です。

地盤は設定していた32KNは十分クリアーできました。

表層の下は粘土の層がありその下はかなり堅でスウェーデンでは3m以上入りませんでした。

小川町の郊外(田んぼや川の近く以外)は大体地盤は良好です。

 

 


2018.7.10 造成工事にかかりました。

まずは草刈りから、やっと敷地の全容が見えてきました。

これから道路をつくり、造成をして建築となります。

ここまで許認可関係と設計で1年を使いました。

あと≒1年で完成となる予定です。

 

道路の造成からはじめなくては車が入れません。

砕石まで敷込めたら舗装は最後となります。

高低差があるのでなかなか大変です。


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