小川町に来た当初はいずれは奥様の実家のある長野への居住を考えてきましたが、お友達も増え程よい田舎感の小川町に愛着を持つようになり、林業ハイキングをきっかけに移住のための土地探しを始め、ゆったりと流れる川の近くの市街化調整区域ですが建築可能な既存宅地に巡り合い、新居を構えることにいたりました。
当事務所とは土地選定の段階から仮のプランニングや建築可能なことの確認など、パートナーとして帯同いたしました。
移住はいきなりではなく、やはり地域の様子が分かってからの方が安心できます。
小川町 川風立つ腰越の家
川風を感じながらシンプルに暮らす。
2022 9月~設計
2023 12月完成予定です。
大正時代の刻印があるこの川を渡る歩道橋
昔からの集落の中によい土地を見つけられました。
川からの風が心地よいこの地で暮らすことに決めました。
2022春の林業ハイキングにご参加いただき、地域とかかわりながらの住まいづくりが始まりました。
2023年末までに完成する予定です。
住む方が自ら磨いた桧の丸太。
この絶景の地に居を定め、めでたく上棟を迎えました。
柱は全て桧でここから歩いてもいける小川の山林で伐りだし、杉と桧の梁はほぼお隣のときがわ町の山林で調達しました。
大量に使うにはこの地域の山林は個人所有が多く権利が小さいため出しにくい状況ではありますが、個人の住まいに使うには十分な供給体制があります。
価値のある住まいとは何だろうと考えます。
例えば将来暮らしが変わり、家を手放さなければならなくなったとき、また、人に貸さなければならなくなったとき、一般の価値とは違うところで付加価値が出せ、その後の暮らしを住まいが助けてくれる。
この家なら住みたい。と感じさせる。
そんな価値のある住まいを考えています。
使われている構造材はほぼ室内に現れますが、いわゆる和風というものではありません。
素材の良さを生かした「シンプルな木の家」がコンセプトです。