無垢の床材に塗装は有り?それとも無し?
ハウスメーカー打ち合わせ中の方からメールでご相談を受けました。
(御相談者様にはご了解いただきブログ掲載しています。)
相談内容
ハウスメーカーで仕様打ち合わせ中に当初から気にいっていた無垢床材(パイン材らしい)を選択したら、ウレタン塗装を執拗に勧められているがどう思いますか?
掃除も楽で当社では塗装をされる方が8割ですとも説明されましたが無垢の良さが失われるような気がします。
アドバイスお願いします。
回答
無垢材にウレタン塗装はある意味では無駄なことではありませんが、なぜ無垢板を選択したのかを考えてみると答えは出ます。
1:木目の雰囲気が気にいり、床材もインテリアの一部として愉しみ、なるべく手間を掛けずに新築時と変わらぬ美しさをできるだか長く保ちたい場合。
2:無垢素材の持つ性質、吸湿や放湿を期待し、素足の触感や床に直に寝転んだり、子供を昼寝させたりする生活をしたい場合。
1のイメージで選択したのであればウレタン塗装も良いと思います。
ウレタンは強い皮膜を表面につくることで長い間板材を保護します。また、無塗装に比べ表面皮膜のおかげで、食べこぼしのシミや、椅子などによる傷もある程度防げます。
掃除も汚れが付着しにくいので化学雑巾などが使いやすく手間がかかりません。
反面いずれ塗装は剥げてきますので再度塗ることが必要になり長い目ではメンテナンスが掛かります。
2のイメージで選択したのであれば塗装はしてはいけません。
表面塗膜をほどこすことで自然素材の持つ特質がほぼ全て失われ、ただの木目がきれいな板となります。
本来の木材の良さを求めるのであればワックスも掛けない素のものをお勧めいたします。
追記
パイン材はカナダやアメリカ方面から輸入されている白身の松系材料で、2×4材や、ホームセンタ―で販売されている白っぽい材料を見たらほぼパイン材です。
日本では床材として使いますが、産地では柔らかすぎて靴で生活する文化圏では床に使えないということです。
日本産では唐松がよく似た木目と質感ですのでもし使えるのであれば唐松の方が木目も緻密で味わいがあります。
埼玉に住むがテーマです。
アーキクラフトアーキクラフト一級建築士事務所
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