土壁
土壁のイメージってどうですか?
外壁が崩れる・・冬寒くて冷たそう・・そうですねあまりいい印象は無いかもしれませんね。
本当のところ土壁には断熱性はありません。一般的に住まいに使われるグラスウール断熱材の1/10~1/13程度の断熱性です。
木材と比べても1/5~1/6の性能しかないのです。
でもいい面もあります。
熱容量といい蓄熱性能が高いのです。
つまりなかなか暖まらないけれど暖まったら冷めにくいという性質で外気温に極端に左右されない安定した室内環境を実現してくれます。
たとえば土でできた土鍋は暖まるには時間が掛かりますが、火を止めてもなかなか冷めません。
アルミ鍋は直ぐに暖まりますが火を止めれば直ぐに冷めてしまいます。
冬の朝、暖房を付けなくても昨晩の暖かさがなんとなく残っている。
夏の夜は窓を開けて冷えた空気を窓から取り込めば土壁は涼しさを蓄えてくれます。
また、沢山の湿気を吸収し放出してくれるという性質も室内環境には最適な素材です。
では断熱性能はどうするか?
土壁は断熱材としては考えず、土壁の外部側に羊毛や樹皮断熱を施し、外部の温度変化に対応し、土壁には室内環境を整えることに専念してもらったらどうでしょう。
土壁はもともと私たちの暮らしに身近な土。水。藁。漆喰、そして人の手でつくられ朽ちれば自然に還る極めてナチュラルな建築材料です。
自然素材による家づくりを進める上で避けては通れないのが土壁です。
断熱性能もあきらめない一歩先の土壁の家
ただいま計画中
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