9日
鴻巣市で中古住宅購入前の既存住宅確認に伺いました。
有料現況検査です。
小屋裏を覗いてみるとこれがなかなかいいんです。良い構造を見ると嬉しくなりますね。
悪いとやっぱり残念ですし、報告も気が重くなるものです。
築30年の木造住宅注文住宅であったらしい
当時の確認図などは無し(本来あるべき筋交い位置などが分からない)
小屋梁は地松の太鼓
梁は桧(これはすごいな) 小梁は杉 束も杉 垂木や火打ちなど小物は米松
屋根垂木は45×60 野地板は杉 ひねり金物も確認 カスガイも確認
火打ち梁や雲すじ、小屋すじという構造部材もちゃんと施工され筋交いのプレートも30年前にしてはよく使われているなと感じました。
断熱材も雑なところ見受けられるけれどよく入れられていました(当時としては)
今の基準からみてベストでは当然ないけれど丁寧につくられている建物でした。
基準が違うので間取りの変更に合わせて耐震補強は必要になることをお伝えしました。
ただ雨漏り箇所が4か所、修理してあるということですが、新築時の止水処理に問題があるようです。
各部の写真添付での報告書と合わせ客観的な報告書としてその日のうちにお送りしてとりあえずの既存確認業務は終了しました。
購入前の検査は不動産屋さん立会いの下に通常は行います。
所有権は先方にあるので了解を得たうえで見せていただく、傷をつけてもいけないのであくまで目視できる部分だけの検査になります。
既存住宅現況調査技術者という資格があります。
中古住宅を安心して購入するための評価をする資格です。
購入決定前にご相談ください。
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