巾木ってわかりますか。
床と壁の見切り材のことですが、目的を知っていますか?何のためにあるのか、
ルンバが衝突しても漆喰がはがれないように、というのは住んでからの一つの役目にはなりますが、
もともとは床と壁の取り合い部分の隙間隠しです。
どうしても床壁が一体では作れないので隙間が無いように頑張っても空いてしまう。
なので昔から巾木を使い体裁を整えます。
で、巾木があるから全く隙間がなくなるかというとそんなことはありません。
あるハウスメーカーのクレーム対応係の(同級生)の話を先日聞いたのですが、巾木と床の隙間が約2.0~3.0mmあったところ欠陥建築だから壊せというクレームになったそうです。まあ隙間はないほうがいいですが要はここにこれだけの隙間があるということは見えないところではもっと隙間が大きいのではないかということのようです。
※巾木の隙間と建物の機密性能は関係ありません。それはまた別問題でイコール隙間だらけの家とは言えない。
その後の話は聞いていませんが、思うのはそんなことを気にしていたらクレーム対応のデザインしかできなくなるということ、HMや大手は確かにそうですね。
だから無垢材は使わない。
塩ビ製や合板の動きがない素材しか使えなくなります。
建て主が無垢がいいからといっても、結果クレームになり手直しになるのではやらない方がいい、会社としてはもっともな対応だと思います。
丁寧に素材の性質を説明し、体験して理解してもらうほどの時間を設計や工事で掛けられない。
説明する暇のない家づくりが良くないんだよな。
素材にこだわりたい人なら丁寧に説明すればそのようなトラブルは生まれないと思うのです。
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