北園部の家
基礎の配筋検査でした。
几帳面な良い配筋でした。補強もしっかり入り問題なし、コンクリートを流し込んでしまうと鉄筋は見えなくなってしまいます。
なので見える段階での検査は大切です。
隠れ瑕疵が無いように。
よく現場の人から言われます、鉄筋の本数がこんなに必要なのか?とか、コンクリートの厚さがこんなに必要なのかなど、
鉄筋の本数を減らしコンクリートの断面を増やして荷重を受けることもある程度可能だし、鉄筋を増やしてコンクリートをある程度薄くすることも可能なのです。
まあこの辺は施工性も考えてバランスしているつもりですが施工する業者によりやりやすいやりにくいは多少あるのだと思います。
あとは安全率として施工精度等を考慮して余裕は見ています。
どのぐらいの余裕かといえば設計者の判断というところですが、私の場合は20%見ています。
過剰では無いと思っています。
また耐震等級が2なので基準法強度に比べればその時点ですでに1.25倍なので基準法レベルに比べれば確かに手間のかかる基礎になりますがまあハウスメーカーなども同じ程度だと思います。
外周部はしっかり造るけど内部の基礎はそうでもない。という基礎現場をたまに見かけることがありますが、実は外周部よりも内部の基礎の方が大きな荷重を受けるということがよくあります。
これは過重の負担面積によるもので力の流れをイメージできれば判ることなのですが設計者でも意外に気が付かない人が多いです。
そんなわけで思わぬ構造事故を防ぐために保証機構ではスパン表や配筋表をつくり仕様規定として定めています。
スパン表配筋表に従えば許容応力度計算までしなくても耐震等級2の基礎は設計できるような仕組みになっています。
無駄が多くて好きじゃないけどね。
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