制振構造・免振構造を取り入れるときの考え方
前回お話しした(剛性ばかり追わずに柔、いなすことも考える)という考え方で行くときに制振装置や免震構造が頭に浮かびます。
制振装置はゴム製ダンパーやスプリングなどにより揺れを吸収し建物の損壊を防ぐことが目的でこれは柔、(力をいなす)ということになります。
そして免振は建物を浮かし、地震力そのものを建物に伝わりにくくするという考えです。
制振装置については評価され実際に取り入れる建物も増えてきましたが免振は住宅においてはまだ確立された工法ではありません。
免振が完璧に成立してしまえばそれこそ基準法でいうところの耐震性能は必要なくなってしまいます。
制振構造・免振構造を取り入れるときの考え方として
順番としては
制振構造・免振構造は耐震性向上の先いあるものではなく、あくまで耐震性(剛で耐える力)を備えたうえでの柔の考えを取り入れた処置であると考えます。
免振はともかくとして制振構造だけに強度を託してはいけない、あくまで補助として考えることが大切です。
必要な強度が足りないけど制振装置を付けるから大丈夫はダメ
制振装置を付けたからといって耐震等級は上がらない等級1は1のまま
まとめ
耐震等級は3が最高
4.5は無い
3以上を求めるなら剛より柔の考えで制振を考える
制振だよりはダメ。
ここだけのお話し
当社の建物には制振装置が組み込まれているので強度が高いですよ
には要注意
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