60からの家づくり川越の家をギャラリーにUPいたしました。
そこで60からの家づくりで思うことです。
今回の住まい手さんと悩みましたが、60からの住まいには2つの方向性があると考えています。
当然今後の収入は減るという現実を考えるときに、一つはあと20年で使い切る感覚でとにかくコストを掛けないで、お金は生活費や余暇に廻す。
もう一つは、より価値を高め身体的に住めなくなったときにも、高く貸すことができる。高く売ることができる。次の世代が住みたいと思ってくれる。
査定価値としてはほぼ無いであろう古民家が比較的高く売り買いされるイメージです。
60歳からでは住宅ローンを組むことも難しくなります。
ほぼ自己資金となりますし、今後の収入はあてにはできません、そこで大切なのは今後の生活をお金の面でシュミレートし、長く付き合えるお金の専門家、今回は私の友人のファイナンシャルプランナーに生活設計を建ててもらいながら、自分たちの生活が破綻することなく、家は次の世代が負担なく引き継げることを目指していく方向となりました。
設計のコンセプトは地域の素材を使いながらシンプルで開放的なつくりで、特に大事にしたいのが手触り足触りの良い素材を使うことです。
毎日の暮らしで体に直接接する素材はとても大切です。
いつもの当事務所のスタイルですが、個性的になりすぎないように外部も内部も配慮しています。個性が強すぎる家は建てたその人に家になってしまい、引き継ぐことが難しい場合があります。
梁や柱を室内に現わしにしても民家調にならないように気を付けてバランスを取ります。
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