川越市の農業法人 (株)ベジタ穂ファーム 

川越の遊休農地を活用し主にサツマイモや米wp生産する農業法人です。

目指しているのは「自給率向上」「遊休農地ゼロ」「地域雇用の促進」です。

若い方が多く働く新しいスタイルの農業法人です。

 

農業は地場産業

ならば農産物を扱う施設も地域材でとなるのは自然なことなのだと思います。

敷地に対して延べ床面積は≒3000㎡となります。

建物は5棟あり、全て木造で広い空間を実現するためトラス構造としています。

トラスも単純なワーレントラスから在来小屋組みとのハイブリッド型などを採用しました。

 

建築も地場産業であると常々考えていますので、地域の大工さんや加工工場が取り組める規格流通材を使った構造としています。

 

 

 

 

 


上棟時の構造写真です。

 集成材は使用していますが全て規格流通材です。

この規模になると集成材を使うことでかなりコスト削減ができるとともに、材のサイズを小さくすることが可能になります。

 

 無垢材が弱いということでもなく、集成材は強度設定をして製作されているため構造根拠が明確になるためです。

また材料調達期間もコストと考えなければいけないので集成材が有利になります。

 

 大きなスパン(空間)は木造では無理とお考えの方も多くいらっしゃいます。

どうしても構造的に住宅のイメージがあるからだと思いますが、木材だけでも中規模構造は十分に可能です。

 

 戦時中につくられた飛行機格納庫をこの建物を設計するときに見学してきましたが木造の可能性を今の木造技術者よりも深く追求していたのが印象的でした。

用途によっては鉄骨よりも木造の方がよい場合が多くあると思います。

事業計画中の方、ぜひ一度木造の可能性も検討していただきたいとお願いいたします。

 


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