ホームページからお問い合わせを頂き、事例集をお送りし、一度お越しいただいた上でお試しプランを描かせて頂きました。
ここ一年で完成した家を2件ほどご覧頂き、ベースとなっているイメージも理解していただけたようです。
お父さんとご夫婦に娘さん、設計が終わる頃にはもう一人増えています。
家族5人の暮らしを考えます。
テーマは「近すぎず、遠すぎず、土間のある家でお父さんと暮らす。」
家を頼むところを決めるのはたいへんな苦労だったようです。
設計契約後に「やっと楽しくなってきた」といっていただいたのが印象的でした。
その言葉を忘れずに楽しい家づくりをしていきましょう。
生活が始まって3か月目の見学会
生活感を見せていただきました。
暮らしが始まると家が生き生きしてきますね。
生活があるお住まいでの開催は神経を使います。
完全予約制での開催です。
引渡し前の立ち合い確認を行いました。
クリーニングが終わると現場は違う表情を見せてくれます。
引渡し前の確認は、施工者、設計者、建て主さんのたくさんの目で見ることが大切です。
同じものを見ても捉え方は違います。
気になるところや疑問点などにお答えするとともに使い方の説明等も行います。
最後に引き渡しまでの予定を確認しました。
一部建具などの工事が残ることになりました、残工事も確認の上で引き渡しとなります。
小屋裏(ロフト)の状況です。
床板は杉の30mm 手前の斜めの水平材は火打ち梁といい、合板を使わ無い工法では水平剛性を高めるために無くてはならない重要な部材です。
外部は吹付が終わり、内部は木工事が仕上げにかかっています。
事前エントリーで毎回開催していますが、今回はエントリーが無く中止にしようかと相談していたところ、前日に3組お申し込みを頂き開催できました。
ありがとうございました。
現場は構造部分がすべて終了しこれ以後は造作工事から内装工事へと進行します。
構造見学会のテーマは
地域材での家づくりを見ていただくことと、世代を超えて使うために押さえておかなければいけない構造の組み方などです。
構造は今が足りているだけではいけません。将来の暮らしの変化に追従できる事が大切なのです。
ではどうすればいいのか。
考えることは沢山あります。
保証機構の検査は主に主要構造部と、防水関係になります。
所要構造部とは柱梁の接合部から、筋交い、金物などを確認します。
防水関係とは屋根やバルコニー、サッシ周りの防水処理などが対象になります。
特に指摘も無く30分ほどで終了です。
★ 床下貼り
上の二枚は2階の床
とは言っても仕上げではありません。
下張りと言って杉の15mmです。この上に仕上げの床材(杉15mm)を貼ります。
2重に張る意味は床剛性を確保するためです。
仕上げ張りでは、見栄えも大切なので板の上から釘を打ちことはできないので、ほぞから斜めに隠し釘で留めつけますが、床の剛性という意味では強度不足になります。
下張は強度を出すために板の上からN75を150ピッチで強固に留めつけます。
これは一般的に行われている工法ですが、一般的では無いのは杉板であるということで、普通は構造用合板を使います。
★ウッドファイバー
3枚目は天井にウッドファイバーを入れたところです。白いところはまだ入れていないところで、垂木が90mm有り、ウッドファイバ―も90mm有ります。
天井断熱は次世代省エネなのでさらにもう一枚この下に入れ込み180mmとなります。
★虫よけ
基礎廻りの状況。
緑のテープの上の四角い隙間は床下換気の防鼠材で換気はしたいけどネズミは入れないよ。というものです。
その上の網は2.0mmのステンレスで外壁通気層に虫が入り込むのを防ぎます。
空気は入るけど虫は入れないよ。というものです。
★左の写真の上二枚は屋根の下地板で杉板です。
一般的には施工の簡便さと、屋根剛性がとりやすいため構造用の合板が使われますが、2階建ての屋根剛性であれば、べニアに頼らなくてもクリアーする方法はあります。
N50の構造釘をピッチ150以内で留めつけています。スケールで確認です。
★真ん中の左は屋根垂木のころび留めでこの部材も屋根剛性を高めてくれます。
垂木と同寸法の材料を母屋の上で両側からN75の釘2本ずつです。
★真ん中右は棟(屋根頂部)の屋根面通気口のスリット、空気は基礎換気スリットから入り外壁の裏を通気し、屋根から排出され、特に夏の遮熱と冬場の壁内結露を防ぎます。
★下左は給排水の配管です。あちらこちらに出すのではなく最適な場所にまとめて取り出すことで、将来の可変性やメンテナンスに役立ちます。
基礎立ち合りを貫通ることは構造的な理由により避け、土間下から外部に配管します。
★右はユニットバス廻りの基礎断熱
ユニットバス廻りだけは断熱の関係で基礎断熱を採用しています。一般床は床下直下で断熱し、床下空間は通気し、外と同じ環境です。
監理者としての検査です。
見えなくなってしまう部分の構造部分
主に耐力壁関連の仕様から金物等を全て確認し、不具合があればできるだけその場で、時間がかかる部分は是正後写真を出してもらうか、再度確認に行きます。
施工者はもちろん信頼していますが、うっかりミスはあるものです。
更にこの後第三者機関の検査も受けます。
主要部分の金物などはすべてデータとして残すことで、万が一の地震による破損や、将来の改造などに備えます。
3月15日上棟になりました。
ここまで来るのは永いようですが、翻ってみるとあっと言う間だったかもしれませんね、事例集を請求いただき、お話して、プランを描いて、山に行ってなどいろいろありました。
工事が主体となり、少し設計の責任は軽くなってきましたが、まだまだよろしくお願いします。
部材が大きいので組み付けは大変ですが立派に立ち上がりました。
乾杯をして今日の日を祝しました。
基礎の鉄筋工事です。
コンクリートを打設してしまうと見えなくなってしまい、不具合も判らないし、治すことはできません。
あらかじめ各部分部分を確認し、主要な個所はデータとして残します。
一軒の家の配筋だけでも100枚ぐらいのデータになります。
★左の写真はコンクリートのJIS工場出荷証明書です。
指定の配合強度であるかどうか確認します。
●呼び強度:30
●スランプ:15は住宅のコンクリートでは高強度です。
施工は堅くて流れないので苦労します。
★右の写真は施工風景です、コンクリートを打ち込みながら水平レベルを出していきます。
★下の左は基礎完了
きれいに施工されました。
水平レベルも高い精度であることを確認できました。
★土台の敷き込みです。
基礎の水平が悪いと土台下にパッキンを入れたりしないと上部構造に不具合が生じますが、余計なものは入れないで行きたいので基礎の水平レベルは重要なポイントです。
ご家族5人お揃いです。
今日は先勝地鎮祭にはよい日です。
天気にも恵まれおめでたい日になりました。
お住まいを見せていただいたり、現場を見せていただいたり、木を切ってもらったりと一事務所のキャパを超える仕事を皆様のご協力のもとにやらせていただきここまでたどり着きました。
いつもいつもありがとうございます。
また、加工の打ち合わせもほぼ完了しました。
3月中ごろが上棟です。
また、加工の打ち合わせもほぼ完了しました。
ほぼ全ての構造材が仕上げに現れてきます。梁も仕上げますので製材担当も参加する会議で、それぞれの立場で図面を見ながら確認していきます。
3月中ごろが上棟です。
みんなで杉の皮を剥きました。
1月なのに暖かい日曜日でした。
沢山の方に協力していただき、3mの梁と柱の皮を剥きました。
この杉は去年の伐採見学会でプレゼントされた100年物の大径木です。
記憶に残ると思います。
それが目的の一つです。
思い入れがあればなかなか壊せませんからね。
工務店との工事契約も成り、2月からいよいよ着工です。
私の木!!
そうですあなたのお家に使います。
山師井上君が伐ってくれますよ。
リビングの梁と柱に使いましょう、余った部分はカウンターかな。
使いがいがあります。80年から90年生きてきた木ですからね、感謝をこめて使います。
先週は伐採見学会おせわになりました。
あんなに立派な木を頂き、恐縮してしまいますが、とてもうれしいです。
伐採を見るのはもちろんはじめてですが、あれほど迫力があるなんて
想像していませんでした。また、しんとした森の中で木が倒れていく音に
迫力だけではない、何か伝わってくるものがありました。
娘も何か感じ取ってくれたのではないかと思います。
また、ときがわ木材田中さんの、
「この木は90年ぐらい前に、誰かが後生の人の為に植えたもの」
というお話が印象的でした。
はたして自分のしている仕事はどれだけ後生のことを考えているだろうか?と
考えさせられました。それは今回だけでなく、福田さんやモクイエさんのHPを
見ているとよく考えることです。その答えはなかなか出ませんが、少なくとも
いつも思うのは、そのような思いを持っている方々に自分の家を建てて頂く
というのは、とても幸せで、お願いしてよかったなぁということです。
まだ着工もしていないのになんですが、いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
と、少し感傷的になるくらい心に残る見学会でした。
地盤調査を行いました。
調査はスウェーデン式とハンドオーガーによる土質サンプル採取調査を合わせて行う精密な診断で、通常のスウェーデン式より詳細な判断材料が得られます。
考察:当調査地は粘性土からGL-2.0mより砂質土に変わり、GL-3.0mで貫入不能となります。古い造成地であり十分な経年変化とともに、圧密沈下は終わっていると考えられます。換算N値からも十分な体力が期待でき、概ね安定地盤と判断できます。
結果地盤改良等の処置は必要ありません。
主要な部分の打ち合わせは終わりました。詳細で詰めていかないとならない部分はありますが、この時点で図面をまとめ見積もりができる体制に移行します。
地盤調査から基礎図・構造図をすべてまとめて工務店に見積もり依頼をします。
工務店は今回2社選定しました、いずれも木の家を得意とする会社ですので技術的には安心できます。2社選定する理由は、お互いにライバル相手がいるという緊張感を持って見積もりに当たっていただきたいからです。また、それぞれ得意とする工事、得意とする発注形態が違いますので住む方にとってどちらがふさわしいのか、どちらがリーズナブルなのか判断できます。
さらに真剣に見積もることにより図面を読み込み、仕事に当たる事になった時にはすでに施工者の頭の中に入っていることになります。
負担も大きいかもしれませんが一式幾らという見積もりではなく、原価積み上げの見積もりを要求します。
そうすることによって後で変更工事などが発生した場合に増減の査定がしやすくなるのです。
基本プランもまとまり、詳細の打ち合わせに入りました。
コンセントはどこにする?
掃除機がそこに入るの?
季節の衣類はどこに?
子供のおもちゃは?
ピアノの防音は?
まあいろいろありますね、一つ一つクリアーして納得のいくものをつくりあげていきましょう。
外観のプロポーションも見えてきました。
5月の初めにお問い合わせをいただき、お試しプランから始まった家づくりです。
早くも4か月の時間が経ちましたね。
もちろんその間遊んでいたわけではありません、7月初めに設計契約をいただき、継続してプランニングのお話をしてきました。
当初の目標であった8月中の基本プラン決定が出来ました。
行ったり来たり、試行錯誤の繰り返しでこれも大切なステップだと思っています。
構造や木材の理解のために製材所や山へも足を運んでいただき、山の人の話も聞いていただきました。
まだまだ続く設計期間です、楽しみましょう!