家庭内事故という言葉を聞いたことがありますか?
階段から落ちたり、玄関でつまずいたり、鴨居に頭をぶつけたり、コンセントに足が絡まり転んだりなどなど沢山の事故が家庭内でも起こります。
お風呂はどこよりも癒しの空間となってほしいところですが、反面重大な事故が起こる可能性のある場所でもあります。
子供と一緒のお風呂は楽しいですね。しかし0歳児から4歳児までは浴室での事故が多いことを覚えておいてください。特に多いのが溺死事故なのです。
統計による原因の一番は入浴時以外で起きています。遊んでいて誤って浴槽に落下するケースです。
防止するには、浴室の湯は抜いておくか、鍵がかかるようにしておくということになります。また、意外に大人と一緒の入浴でも事故は起きています。常に子供を見ていることは不可能ですね。自分の体を洗ったり、シャンプーをしたり、どうしても意識から離れるときがあります。
どうしたら防げるでしょうか、一つは小さな子供用の椅子を用意し、自分の前に座らせる。常に向き合う工夫をすることでだいぶ防げるのではないでしょうか。
大人はどうしてもシャワーや小物置きが付いた壁側に向かって座ってしまいます。大人が意識を変えて子供の方を向く、又は、壁側のあいだに子供を入れるなど工夫してみましょう。
昨今の浴室は事故が起こりにくい、起きても重大事故になりにくいように配慮されています、ハードな部分の原因での事故は少なく、ソフト面使い方による事故が多いようです。
高齢者は言うに及ばず、高齢者がいなくても手すりをつけ、滑りにくい床を選んでおきましょう。手すりなどが付くと意外に狭くなります。将来的な介添えや車いすでの利用も考えるとできれば1.0坪サイズがほしいところです。
また、浴室内での転倒を考えるとドアは引き戸か、折れ戸タイプにしておきたいところです。
開き戸では万が一ドアの向こう側で倒れられると、内開きのドアでは開かなくなる可能性があります。
また、衛生面では窓も大事です。
マンションなどでは窓のない浴室も多く見受けられますが、戸建てであれば小さくてもいいので窓はつけましょう。
あまり大きな窓は断熱効果の面でお勧めできませんが、換気や通風でカビや結露を防ぐ意味からもあったほうが快適です。
階段の次に事故の多い浴室です。
ハード的に備えるものは備え、危険を未然に防ぐソフト部分での工夫が大切ですね。