川島の家 猫と暮らす住まいです。
子育てもひと段落し、猫の存在感が大きくなりました。
猫と暮らす住まいが一つのテーマです。
設備の更新や模様替えであれば、設計費用が別にかかる設計事務所と話をするメリットはあまりないと思いますが、これからの暮らし方に関わる間取りの変更から、断熱、耐震に関わる複合的な改修では設計事務所が得意としているところです。
間取りの変更も伴いキッチン回りは大幅に改良いたしました。
築年数28年
私と同世代50代に入りました。生活環境が大きく替わる時期なのです。
新たにつくるか、改修するのか皆さん悩みます。この時に暮らしの変化についていけない家は壊されてしまいます。
子供達の独立から両親の介護、猫と暮らす、犬と暮らすなど、それぞれの家庭にそれぞれの事情があり、ただの設備更新では済まない暮らしの変化です。
手を入れるのであれば、この先大きな改修が必要ないようにしなければいけませんまた、猫と暮らす住まいにふさわしい素材は何だろう。
新築同様に考えることは沢山あるのです。
断熱改修&耐震補強&間取りの変更から設備の更新と、リフォームは短期間で濃密な時間です。
猫も家族です。
人にやさしい素材は動物にもやさしい。(とおもいます)
来自由気ままに外出させる、出たい入ったり自分の都合で暮らしてほしいと思いますが、事故や病気を考えるとなかなか簡単ではありません。
特に都市部では近所との関係からも放し飼いは難しくなっています。
まして家族全員が昼間不在になるのではなおさらです。
猫と暮らす住まいで考えなければいけないのが「行動の自由」少なくとも家の中は建具を閉めていても自由に移動できるようにしましょう。
できるだけストレスをためないことで壁や柱への爪とぎも減らせるようです。
爪とぎという行為はネコ科の動物の習性で本来人とのかかわりで行うものではありませんが、猫は人の注意を惹くために、ドアを開けてほしい時に、トイレに行きたいときに様々な場面で柱などで爪とぎをします。
これはたまたま覚えることで、爪とぎをすると叱られる=注意を惹く=意見が通る。
こんな学習によるようです。
猫と暮らす住まいではキャットウォークなどもストレスをためない道具になりますがまずは行動の自由を確保してあげましょう。
室内飼育の場合はやはりトイレ周りの臭いが困りものです。
人工的に消臭する素材もつくられています。
そのような素材を利用するのも局所的にはとても有効ですが人工的な素材の欠点は効果の持続性です。
次第に薄れていく効果であることは念頭に使いましょう。
活性炭入りや炭入り、珪藻土入りの素材で消臭効果をうたう素材もありますが、確かに匂いを吸い込みはしますが、吸着量が飽和してくればそれ以上は吸着しません、猫のトイレの砂を放置しておくと匂い出すのと同じです。
また、室内の湿度の関係で一度吸着していた匂いを放出することもあるといわれています。
それぞれある程度は効果がありますが期待を大きくするのはよした方がよさそうです。
桧やヒバなど天然由来の揮発成分が豊富な素材を使うことも匂いを薄める効果はありそうですがあくまで違う臭いでごまかしているだけなのではないかと思います。
このように考えてくるとなかなか良い素材が見当たらないのが現状です。
濡れてもふき取りやすい素材でこまめに掃除をして換気扇をすぐ近くにつけるなどの物理的な方法が一番よいのかもしれません。
建設地 : 埼玉県 川島町 中山
施 工 : (有)福弥建設 川越市 吉田134 tel:
木 材 : ときがわ木材 ときがわ町田中409 代表田中進
構造 : 在来軸組み
外部仕上げ : 既存サイディング:洗浄再塗装及び一部張り替え
軒天:塗装及び一部張り替え 屋根:瓦(既存のまま
雨樋:撤去新設(塩ビ)
内部仕上げ : 壁/床/天井とも断熱改修/耐震改修
壁/漆喰ローラー仕上げ&杉板 床/杉板30mm
構造材 : 一部梁、柱 補強(杉・桧)
住宅設備 :キッチン 洗面 TOTO (改修新設)
浴室 ユニット TOTO (改修新設)
トイレ TOTO (改修新設)
その他 :合併浄化槽 (補助金対応)
断熱材 :GW16k及びスタイロフォーム
建物規模 :延べ床面積131.66㎡の内約100㎡改修
工期 :設計打ち合わせ期間 約2か月 :工事期間 約2か月
費用総額 :工事費 約1100万円
ビフォーアフターの比較は新しい方が綺麗で当たり前なので比較対象として表すのは古い状態にハンデがありすぎます。
永い間使われて使い難い部分が出てきたり、住み方が暮らしに合わなくなってきただけで、決して間違っていたわけでは無いのだからお疲れさま、今までがあったからこうなれたのですよ。
と感謝の気持ちで眺めてみたい。