坂東市は茨木県とは言え、利根川を越えた埼玉のお隣り外環道開通のおかげで意外に近くなりました。
車で川越から1時間の距離です。
気候もほぼ変わることもなく、基本的な住まいのつくりは同じように考えることができます。
ご夫婦にお子様二人
おおらかに暮らすシンプルな住まいがご希望です。
最初の半年は設計というよりも土地選び、沢山ご実家で土地があり、どこがいいのか試行錯誤していました。
沢山あるとはいえ自宅以外すべて農地、しかもほとんどが農業振興地域、そうそう自宅とはいえ建てられないのです。
試行錯誤を繰り返し、土地は実家の前の畑となりましたが、農地転用~土地贈与~開発許可とながながと行政とお付き合いをしてきました。
目指すは平屋のような二階建て、土地の広さを活用して生活の主要な部分はすべて1階に配置です。
暮らしを包む大きな屋根はどこにいても家族の気配が伝わる仕組みです。
お母さんの書斎
子供の宿題コーナー
ランドセル入れ
携帯充電、モデム置き場
家計簿
学校の教材
などなど
ダイニング周辺は物が溢れます。
物があふれるということは生活の中心だからこそ、板張りの壁は掲示板にもなります。
ダイニングは多機能であるとともに収納を合理的に考えたいところです。
コラム:ダイニングは多機能空間
外部左官下地が終わりました、しばらく乾燥させてから仕上げにかかります。
見ていただきたいのは壁面の日陰。
夏の午前10:00に70cmの軒の出が作り出す東面の日陰です。
2階の2/3は壁面が日影になっているのが分かります根、窓はすべて影の中です。
車で見えにくいですが、中央にある庇が作る影で1階の窓も全て影の中です。
東面なので早朝の日差しは差し込みますが日が昇るにつれ影の中となります。
関東近郊では冬の寒さに備えることも確かに大切ですが、それ以上に夏の遮熱を考えることが暮らし安い住まいにつながります。
庇や軒の出は雨を防ぐという目的もありますが日陰をつくり室内環境を安定させるという機能もあるのです。
昨今庇や軒の出が無い家づくりがとても多く見受けられます、防水の技術が向上したので軒の出や庇は要らない、無いほうがコストも落とせる、ということのようです。
深い軒の出や庇は昔から用いられてきた日本の住まいの基本です。
ひとつの意味がなさなくなったからと言って無駄なものと切り捨ててはいけないと思うのです。風の流れや日影などを配慮することが設計の仕事なのです。
薄味な暮らし コラム
下塗りから中塗り、一時期粗悪な施工でひび割れが多く敬遠されたモルタル壁ですが、丁寧な仕事と適正な素材の組み合わせでほぼクラックや割れが出ることはありません、今でもモルタル壁は割れるという負のイメージを持たれている方も多くいます。
また工務店やメーカーもクレームを恐れて、見かけ上の割れが見えない、サイディング工法などに走ります。
それぞれ良いところ、悪いところ、素材や工法により欠点、利点があるのは当たりまえなのです、どうすれば欠点を補え、利点を伸ばせるか、どちらの質感が良いのか、コストはどうか、などなど考えていきます。
一つ言えるのは、人の手が入る仕上げは味わいが出る。ということ
それも大切な選択肢の一つです。
古びるということ コラム
屋根は通気工法でガルバリウム鋼板
壁は通気工法でモルタルリシン
正面の雨がかからないテラス部分は板壁としています。
屋根の中央の四角いものは薪ストーブの煙突台座です。
それにしても広い敷地っていいですね。
天井面、屋根面のセルロース断熱完了状況です。
この白いシートは通気性のあるシートで断熱の押さえシートになります。
屋根面の断熱厚さは200mmとしています。
セルロースは木質繊維、新聞紙のリサイクルです。指定しているメーカーの原料は広告などが入らない新聞古紙で植物性インクを使用した新聞に限られています。
少しだけ割高にはなりますが、できる限り安全な素材を使いたいという考えです。
セルロースは輸入新聞古紙や雑多な古紙が原料のものもあります、断熱の性能としては厚さと吹き込み厚(密度)にある程度比例し、原料により変わるものではありませんが、住まいに使う素材は性能とともに安心できることが大切です。
また、セルロースやウッドファイバーのような木質繊維の断熱材は構造材である木材との相性は完璧です。吸湿放湿するその性能を上手に生かすことで快適な室内環境に結びつきます。
性質をよく知り、特徴を生かすことで自然素材系の素材は生きてきます。
玄関ベンチ
玄関に座れるところがあると何かと便利、荷物を仮置きしたり靴を履いたり、飾り物を置いても大丈夫、ホット一息できる場所をつくりましょう。
あるかないかで建物の金額はほぼ変わりません。
でも後からつけることはなかなか出来ることでは無いし、後からではお金もかかります。
プランの段階で考えておかないと使いにくかったり、動線の邪魔になることもあります。
シューズクロ―クや収納ばかり目が行きがちな玄関廻りですが、毎日毎日使う玄関です、ほっと一息つけるそんな仕掛けを大事にしていきたいです。
玄関は家の顔というけれど コラム
外部のサッシが入りました。
壁も囲われて部屋のイメージが判りやすくなってきました。
壁と天井の断熱工事に先立ってコンセントやスイッチの位置を確定しなければなりません、断熱工法はセルロースファイバーを圧力を掛けて吹き込む方法を取ります。
そのた外部壁や天井内の配管配線は断熱工事後の変更が困難になります。
もちろん変更できないわけではありませんが、できるだけ変更なく済ませることが断熱精度が高く保てます。
コンセントなどは図面上で決めていても実際の現場で見てみると高さや位置など疑問が湧いてくるものです。
大概この時点で変更やコンセントの追加が見られます。
やはりこの打ち合わせは大切です。
5月6日 良い天気です。
GW中日 みなさなご苦労様でした&お目でとうございます。
ここまで長かったけれど上棟しました。
感慨ひとしおです。
伐採見学から皮むき、紙漉きなどたくさんの思い出も作り楽しんできました。
これからは日々出来上がっていく現場をお楽しみいただきます。
工務店はここからが本番ですが、設計としては肩の荷が軽くなりました。
これからは監理です。
見ることが仕事。
何も問題がないことを確認するのも監理の仕事です。
基礎鉄筋工事がほぼ終了しました。
図面と照らし合わせ的確に施工されていることを確認しました。
来週土間のコンクリートを施工します。
基礎の工事で一番大切なのは鉄筋工事、ミスが起こりやすいのも鉄筋工事、監理の設計事務所や、保証機構の検査員の検査を受けてコンクリートを施工します。
一度コンクリートを打ってしまえばもう確認することもできなければ、手直しもできません。手直し=基礎解体=やり直しになってしまいます。
見えなくなる部分は複数の目で確認することが大切なのです。
鉄筋の本数や太さ、補強方法などすべて根拠があり成り立っています。
こんなもので大丈夫だよ!という数をこなしてきた経験も大切ですがその経験と勘に数字的根拠をプラスしたのが現代の基礎工事です。
今日の良き日に地鎮祭です。
土地の神様に住まいをつくることのお願いと、家族の健康と安全、家内繁盛をお願いするとともに工事の無事完成を祈願します。
最近では地鎮祭を省くことも多いようですが、私としては執り行うことをいつもお勧めしています。
安全祈願だけでなく、これから始まる、というけじめにもなりますし、改めて建て主さんと工事関係者が現地で顔を揃え、同じ目標を共有する良い機会だとも考えています。
特に地元の神社さんであればその後のお付き合い、七五三などもあるでしょう。
地域に住むということを考えればやはり執り行うべきだと考えています。
神主さんが二人いらっしゃいました、地元の香取神社さんの宮司さんです。
おひとりがやおら懐に手を入れると取り出したのは笛
笛の音を聞きながら玉ぐし奉天、厳かで格式高い地鎮祭でした。
数多くの地鎮祭に出させていただいていますが、生で笛を吹かれたのは今回が初めてで感心しました。
録音で雅楽を流しながらというケースはたまにあります。
坂東市の香取神社素晴らしい。
地盤調査の結果は良好
改良無しとなりました。
工務店とも工事契約整いました。
着工はもう少し先で、2月下旬ぐらいかなというところです。
理由は長期優良住宅の補助金決定待ちです。
1カ月以上前に補助金エントリーしてありますが、まだ交付確定まで時間がかかりそうです。
補助金対象工事は交付確定前に着工できないので少し待ちです。
工務店にて契約に向けた打ち合わせは焼き芋食べながらです。
ペレットストーブですがちゃんと焼き芋焼けます。
熱量もかなりあり暖かいですね。
薪ストーブより着火や燃料供給は楽です。
薪ストーブとの違いは
薪ストーブは電源が要らないがペレットストーブは電源がいる。
燃料が同じ木質でも薪かペレットか
燃料の調達は薪は自力がメイン売ってもいるけど、ペレットは袋で買います。
宅配もあり
火力は薪ストーブ
調理のしやすさも薪ストーブ
余熱が長いのも薪ストーブ
燃料をつくるための燃料がかかるのがペレットストーブ
このお家にはバーモンドキャスティングの薪ストーブが入る予定です。
伐採見学会でした。
お家に使う材は去年すでに伐採していますが久しぶりにお山にやってきました。
山のイチゴを食べたり子供はどこでも遊べますね。
こういう体験ってなかなかできないし家をつくるタイミングで山に入るっていいと思うんです。
楽しいしね。
OBの方の住まいを見学、見学させていただいたのはさいたま市の奈良町の家
子供たちは絵本を見つけて絵本に夢中
おかげさまでゆっくり見学できました。
模型もやっと活躍です。
費用の話から温熱環境の話、薪ストーブがイイか?床暖がいいかetc
温熱環境は今回は HEAT20で行きます。
こんばんは!
本日は久々にかわいいお子さんとも触れ合えて、心安らぐひとときをありがとうございました😄
広い敷地に建つ福田さん設計の家、これからHPで楽しみたいと思います✨
たくさん写真を掲載してくださいね📷
○○様へ
先日は見学させていただきありがとうございました!騒がしい子どもたちも一緒にお邪魔してしまって申し訳ありませんでした…。
福田さん&盟章さんが建てた家をこの目で拝見するのは初めてでしたが、この目に狂いはなかったと確信しています!私たちも○○さんのように素敵なお家が建てられることを楽しみにしたいと思います!
1/50のスケール模型です。
まだ屋根ができていないので未完成ですがほぼ完成。
紙ベースでもイメージを伝えることは可能です。
パースやCGなど手軽に表現できるツールもあります。
でもイメージを伝えるにはスケール模型が一番です。
この場合適当なサイズでつくるのではなく、スケールを決めて1/50や1/100などできるだけ正確につくる事がポイントです。
工事が始まってから「こうなるとは思っていなかった」といわれると冷や汗が出ますからね。
さらに現場(大工さん)たちにイメージを伝えるにも最適です。
totoつくば のショウルームへ行きました。
totoつくばのショウルーム駐車場ではどんぐりが拾えることが分かりました。
収穫です。
totoの便利なところはトイレからキッチンまですべて一通り見ることができるということ、設備機器はひとまず見ることが大切です。
金額とグレードや使い勝手など自分の中で基準をつくるための作業です。
実際に設備機器を決めるのは私たちの家づくりの場合はまだまだ先ですが、一応見繕い見積もりを依頼します。
その金額が今後の設備選定の基準となります。
プランほぼほぼ確定なので農地転用や開発の作業を始めます。
年内確認まで行ければいいな。というぐらいのスケジュールです。
決めなければいけない仕様やもろもろありますが、まずは許認可が整わないことには何も始まらないので、今回のようなケースでは建物の詳細については後回しとなります。
土地沢山あるんです。
どこにするか悩むほど、でも調べてみるとほとんど農業振興地域、給水排水もなかなか困難なことが判明
というわけで決まったのは現在のお住まい実家の南の畑、ここは農地ですが農業振興地域に指定されていないので、世帯分離で開発許可がとれそうです。
もちろ農地に住宅を建てることができないので農地転用から土地譲渡権利移転が必要になります。
農振地域で建てるとなるとざっと見て許認可完了まで7~8か月
農地であれば4カ月ほどで許認可が完了します。
まあ土地が決まって大きなハードルを越えた感じです。
今回は参加人数少なめでしたがしっかり2本の皮を剥きましたよ。
お疲れ様でした。
子供たちに体験してほしいのです。
家をつくる過程を体験することでお家に愛着を持ち大事にしてくれる。壊すことなくお父さんから引き継いでくれる、そんな気持ちにさせるには記憶に手先の実体験にかなうものはありません。
一本は川島町八幡の家に使います。
そしてもうもう一本は坂東市の家茨城県に行く予定です。
どこに使うか?
イメージゼロ何しろ土地が決まっていないので・・・