エコファクトリープロジェクトとは
埼玉県の小川町にある株式会社エコデザインさんの新社屋の建設計画です。
どうしても会社の社屋は建設コスト優先でいわゆる事務所的な建物になってしまいます。
この計画ではエコな事業所のつくり方のサンプルとなるような事業所のあり方を実現していきます。
太陽光エネルギーを最大化し、排水を浄化し再利用、約1000㎡の建物の構造材の多くは地域材で賄い、室内に現しで使います。
コミニュティーホールは地域に開放するとともに、非常時の自立電源を取り入れ、災害拠点としての登録も目指していきます。
株式会社エコデザインは小川町を創業の地とするオゾン発生装置をメインに研究開発するとともに環境浄化を事業の柱としています。
小断面部材の組み合わせの大スパン架構としました。
この方法は部材点数は多いけれど大手メーカーに頼らず地域の製材所・加工所・大工さんで組みあがる技術だからです。
大規模木造は大断面集成材などを使い大手メーカーの独断場ですが、地域の力でも工夫次第では十分に対応することができます、できるだけ特別な材を使わずに組むことがポイントです。
ほぼ地域材なのですが数値が欲しいところはE330欧州赤松集成材を使いますが、製材(無垢)においてもすべての材でJASの強度試験をクリアーしてもらいました。
小屋組み高さも高いので梁レベルで水平剛性を高めるために水平ラチスを採用しました。結果縦も横もラチス構造を採用となりました。
垂直ラチスは高張力鋼16mmで引っ張りを負担します。
理由は引っ張りに木部の仕口が適さないのとラチス梁の軽量化も目指しました。
ボルトの固定部分の納まりはかなり苦労いたしました。
やっと一安心できる時間です。
写真は太田さん 建築写真専門
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